屋根は建物の”生命”であると同時に、建物の”顔”でもあります。
建物の耐久性を左右する大事なポイントであることはもちろん、建物の象徴として表情を決める重要な部分です。
屋根の形状・デザインをどうするかによって建物の美観は大きく変わるため、屋根選びはとても重要です。
屋根は昔からいろいろな形が考え出され、その組み合わせには限りがないといわれるほどです。
一般的に多く見かけるのは切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、入母屋(いりもや)です。
切妻(きりづま)
屋根の両端を垂直に切り落としたのが「切妻」です。
和風・洋風どちらにも合うデザインです。
雨仕舞いにも優れており、コスト面でも有利といわれています。
寄棟(よせむね)
「寄棟」は屋根の頂上の水平部分である”棟”に向かって、紙面の屋根を寄せ集めた形式です。単純な切妻より、やや重厚な感じを与えます。
和風・洋風どちらにも合うデザインです。
その構造上、頑丈で耐久性にも優れており、台風にもっとも強いといわれています。
入母屋(いりもや)
上部が切妻、下部が寄棟形式になった複合形が「入母屋」です。
社寺建築など伝統的に用いられる屋根形式で、主に和風住宅に多いデザインです。
重厚かつ格調高いイメージを与えます。